一般幹部候補生試験(部内)の勉強について

元陸上自衛官で兼業農家のMasahikoです。今回は、一般幹部候補生試験(部内)の勉強について紹介しようと思います。私が、一般幹部候補生試験を受けたのは平成15年ですから、もう17年も前のことです。試験の内容は大きく変わっているかもしれませんが、勉強方法などは大きく変わらないと思いますので、その勉強方法やどのように勉強時間を確保したのかについてお話しようと思います。今回の話を民間の人が聞くと「ふざけるな」と文句を言う人もいると思いますが、自衛隊の良き伝統だと思いますので、これから自衛官(陸士から入隊)になり将来幹部を目指す人はぜひ参考にして下さい。

昔は、陸曹になってから3年以降経過しないと一般幹部候補生試験を受ける事ができませんでしたが、今は陸曹になってすぐ一般幹部候補生試験を受けることができるようになったようです。(ただし、年齢制限があったと思います。確か23歳以降だったと思います。)将来幹部になってバリバリやりたい人には陸曹になってすぐ試験を受けられるようになったのは良かったと思います。

ここからが大事なお話です。一般幹部候補生試験は年1回、4月に実施されます。もし、真面目に幹部になりたいと思っている人は、試験の前の年の11月くらいには中隊長に「幹部になりたい」と申し出て下さい。すると中隊長は、「◯◯訓練計画(◯◯は部隊によって異なります)」という計画を作って、1月くらいから仕事中にも勉強できるように便宜を図ってくれます。1月から試験前まで通常の仕事をせず、ずっと一般幹部候補生試験の勉強をさせてくれるのです。こんな環境は、民間では考えられませんよね。これが、自衛隊のすごいところなのです。ただしこのルールが適用されるのは、一般幹部候補生試験だけです。幹部になってからの更に上級の試験を受けるときには自分で時間を作って試験を受けることになります。

また、一般幹部候補生試験についてちょっと補足します。一般幹部候補生試験は、事前に出題される範囲も示されます。出題要領も決まっています。出題範囲の勉強は3ヶ月もあれば十分に終わらせることができます。1日の勉強時間は約10時間でしたから、仕事が終了してから2時間位居残り勉強をした感じです。もちろん、家族もいますので休日はほとんど勉強しませんでした。それでも十分に試験には合格します。

私が陸上自衛隊を辞めた2年前、陸上自衛隊は幹部が大きく減少していました。理由は、幹部を目指す陸曹が大きく減ってしまったのです。一般幹部候補生試験の受験は任意ですので、なりたくない人は受けなくても良いのですが、受験する隊員も少なくなってしまいました。また、筆記試験の後は、合格者に対して2次試験(術科試験)がありますが、その2次試験を辞退する隊員も多くいました。それだけ、幹部に魅力を感じなくなっているのだと思います。確かに夜遅くまで仕事をしているのは幹部が多いです。もちろん、陸曹でも遅くまでやっている人はいます。また、隊長や上司にきつい指導をされている場面を目にすることも多いです。このようなことが常態化しているため、幹部に魅力を感じなくなっているのではないかと思います。正直、幹部になると辛いこともありますし、残業しようとしまいと給料は変わりません。でも、陸曹では経験できないことも経験できるのも事実です(海外での訓練であったり、全国津々浦々に出張できます。)。また、立場が変われば世界観も変わります。私は幹部になってよかったと感じることもたくさんありました。

最後に、私の経験から大切なメッセージを贈ります。給料(お金)のためなら幹部にならないほうがいいです。給料を上げるためだったら都市手当のある都会に異動したほうがいいです。幹部になりたい明確な理由があれば、私のように途中で自衛隊を辞めることなく定年まで自衛官生活を全うできると思います。

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