新隊員前期教育課程(その1) 武山駐屯地

防衛省HPより

元陸上自衛官で兼業農家のMasahikoです。今回は、陸上自衛官の新隊員前期教育についてお話しします。今から23年前の平成10年3月25日から神奈川県横須賀市にある武山駐屯地で新隊員前期教育課程を受けました。

この駐屯地は、ちょっと珍しい駐屯地です。陸海空の3自衛隊がこの武山駐屯地に所在しています。

入隊当時は、そんなことを説明されましたが、「そんなことはどうでもいい」そんな感じだったと思います。それくらい、入隊して1ヶ月位は緊張していたことを思い出します。私は、着隊前日に仙台の大学の卒業式があったので、卒業式の次の日、新幹線で横須賀に向かいました。

余談になりますが、この部隊への移動から交通費が支給されます。また、当時は地方協力本部の陸曹の方が引率してくれました。おそらく移動中に何かの事故に巻き込まれた場合は、自衛隊側で保証してくれると思います。

次に入隊の際に持っていく荷物についても紹介しておきましょう。基本的に持っていくべきものは事前に示してくれます。入隊の数ヶ月前には、いろいろな書類と一緒に所持品一覧として示されると思います。恐らく、「余計な物は持ってこないで下さい」などと記載されていると思いますが、そんなことは気にせず、日常的に必要な物は必ず持っていきましょう。ただし、休日の余暇にギターをやりたいので、そのギターをいきなり入隊時に持っていくのはやめておきましょう。こいつは、自衛隊に遊びに来たのかと思われます。数週間して落ち着いてから、営内班長という面倒を見てくれる陸曹に相談すると良いでしょう。荷物として親族者に送ってもらえばOKです。自衛隊の外ではスマホ一つでどうにでもなりますが、入隊してから数週間は自分の時間が少なくて、他のことに気を使うことができなくなります。ですから、所持品一覧に示されているものはきちんと準備して、いつでも使えるようにしておきましょう。また、自衛隊の中にも売店などありますので、忘れ物をした際はそこで買い物をすることができます。多くの自衛隊の売店は、コンビニ形態です。品物はほとんど定価販売ですので留意しておきましょう。

私の経験を踏まえ、持っていったほうが良いものを紹介します。

  • 薬(特に水虫の薬、私は絶対にならないと思っていても必ず水虫になります。自衛官の宿命です。自衛隊の医務室からももらえますが、初期治療が有効ですので、持っていきましょう)
  • 現金(ちょっと多めに、なぜなら最初の給料の振り込みは1ヶ月以上後だから)
  • かばんもしくはリュック(外出のときに使用)
  • イヤホン(自習時間に使っても良かったり、寝るときもに使えます。いびきがうるさい同期がいますので必携です。)
  • 電子辞書(スマホでも代用できますが、自習時間に使用を禁止するところもあるようです。作文の課題がいっぱい出るので電子辞書をもって行きまししょう。漢字を間違っていると課題の点数も低くなります。)
  • 蛍光マーカー、暗記シート(座学という授業形式をとっている課目もたくさんあります。もちろん試験もありますから、シケ勉強に必要です。)

この新隊員教育は、高校生の延長のような感じでした。全寮制の学校で授業を毎日受けているような感覚です。とはいえ、武力集団である自衛隊の学校ですから規則や規律は非常に厳しいです。規則や規律を破ったときの罰則は半端なくきついです。連帯責任として全員で罰を受けます。今後も連帯責任について紹介することがあると思いますが、簡単に付言します。もし、夜の敵情監視についているときに、自分のときは何もないだろうと寝てしまったとします。その時に、敵が我が陣地に侵入を許し、敵に陣地を暴露してしまったとしましょう。そうなると部隊は全滅ですね。おわかりだと思いますが、自分一人のせいで部隊全体の全滅につながるのです。ですから、自衛隊は常に連帯責任を負うのです。誰もが階級に関わらず、部隊全体の命運を握っているのです。

ちょっと厳しいお話をしましたが、この3ヶ月の教育を受けると誰もが一人前の自衛官になるので大丈夫です。安心して入隊してほしいと思います。

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