陸上自衛隊最強部隊はどの部隊(機甲戦闘力編)?

現在、世界最強戦車の一つ「10式戦車」

元陸上自衛官で兼業農家のMasahikoです。過去のブログで、「隊員個々の能力」を基準として陸上自衛隊の最強部隊についてお話しさせていただきました。今回は、「機甲戦闘力」を基準として陸上自衛隊最強の機甲師団についてお話しさせていただきます。実は、陸上自衛隊には唯一の機甲師団があります。その唯一の機甲師団とは、北海道千歳市に司令部がある第7師団です。冷戦時代の旧ソ連の脅威に対抗するためにこの第7師団ができたとも言われています。当時のソ連は、最新鋭の装備品と圧倒的な物量によって北海道に一気に進行してくるのではないかと言われていました。90年代最強の戦車の一つであるT-90戦車を始めとして、装甲化された大軍団が北海道を包囲して侵攻してくると本気で考えられていました。旧ソ連の大戦車軍団に対抗するために第7師団がいたのです。

では、陸上自衛隊最強の機甲師団の何がすごいのかについてお話します。それは、ズバリ「戦車がいっぱいある」ことです。第7師団以外の師団も戦車を保有していますが、第7師団は半端なくいっぱいあります。普通の師団は、一つの戦車連隊もしくは戦車大隊が編成されていますが、なんと第7師団は、戦車連隊が3つも編成されているのです。簡単に言えば、普通の師団の3倍以上の戦車があるのです。実はこれだけではないのです。偵察隊といって、敵を監視する部隊まで戦車をもっています。また、歩兵である普通科連隊は、別名軽戦車と言われる89式装甲戦闘車が装備されているのです。

これは戦車ではなく、89式装甲戦闘車です。普通科連隊が保有しています。

また、後方部隊もAPC(armor personnel career)などを保有しており、師団全体が装甲車化されているのです。装甲車化されていることで、砲爆弾に対しても防護性を有することができるのです。ただし、どれくらいの砲爆弾に耐えられるのか、戦車砲が直接被弾しても大丈夫なのかは、私にもわかりません。恐らく、装甲の開発に携わった人しかわからない国家の重要機密の一つです。

ここで、戦車の装甲と戦車の弾丸についてちょっとお話しようと思います。戦車の装甲と弾薬はよく「盾と矛」に例えられます。装甲が盾、戦車の弾丸が矛です。戦車の開発においては、双方ともに並行して行われます。その段階で、装甲のほうが強ければその装甲を破るように弾丸を強化し、その弾丸が装甲を破れば装甲を強化する、盾と矛の関係はイタチごっこなのです。

また、戦車が動くと言うことは、敵の航空攻撃の格好の標的となります。戦闘機や対戦車ヘリコプターが遠距離から戦車を狙います。その敵の航空攻撃から防護するために、第7師団しか装備していない87式自走高射機関砲が装備されています。87式高射機関砲は、ミサイルで敵航空機を撃墜するのではなく、機関銃の口径が大きいもので、敵航空機の進行経路を予想してその経路に弾幕を張り巡らすのです。

通称ガンタンク、87式自走高射機関砲です。

次は、後方支援についてです。装甲車化されているということは、機動(動く)たびに燃料を消費することになります。何十トンという装備品が動くということは、大量の燃料を消費します。その燃料を補給する後方支援部隊の規模も大きくなります。また、戦車砲や榴弾砲の弾薬も大量に必要です。それらを輸送する部隊も必要です。整備も必要になります。その戦車に追随していくのですから、後方支援部隊も大変ですね。

第7師団の凄さについてわかっていただけましたか?他にも、99式自走榴弾砲など、装甲化された師団が機動力を発揮できるように最適化されているのです。ですから第7師団は自他ともに認める日本一の機甲師団なのです。

我が国の防衛は冷戦時代の北の驚異から、21世紀に入り西の巨人(中国)の驚異へと変化してきました。我が国は島国でありかつ、本州を取り囲むように多くの島々が存在しています。その島一つすら占領されることは許されません。その次代の変化に対応するように水陸機動団や陸上総隊が編成されています。その流れで日本が保有する戦車の数も減少しています。それでも、絶対に戦車はなくなりません。なぜなら、戦車は陸上戦闘力の主役であり、その国の技術力(すなわち兵器開発能力)の指標なのです。その国の戦車を見れば軍事力と技術力がわかると言われています。今回は陸自最強の機甲師団について紹介しました。

 

 

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